3軸型全方位探査システム 性能試験
3軸型全方位探査システムとは、従来の磁気探査では探査が不可能な鋼矢板や杭などの、磁気を持つ構造物の近くでの探査が可能となった次世代の磁気探査システムです。
特徴としては、特定の一軸方向のみを検知する3つの磁気センサーを各軸が互いに直交するようにX方向、Y方向、Z方向に配置することによって、どの方向で磁気異常が検知されているか判断できます。その特性を生かして、構造物と別の磁気異常物の有無、さらには異常物どの方向にあるかを特定することができます。
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■性能試験内容
既設鋼矢板に対して全方位磁気センサーを水平・垂直移動させて磁束を測定し、鋼矢板近傍での磁気記録への影響と、設置した磁気異常物の特定ができるかどうかを検証する。
■性能試験方法
全方位磁気センサーを使用した磁気探査では、センサー自体が回転すると三軸方向(X・Y・Z)の位置特定の意味をなさない。その為一軸タイプの磁気センサーとは異なり、回転しないようにガイドレール付アルミパイプ(外径50㎜、市販品)を使用することで、軸のズレがないように移動させることで3次元位置を決定する。
CASE1 水平探査
TEST 1
試験条件
・既設鋼矢板に対し平行に磁界測定を行う
・センサー移動距離8m
・強磁性体(鋼矢板)→測線間距離1m
・使用磁気異常物:磁 石

結 果


CASE1 平行探査
TEST 2
試験条件
・既設鋼矢板に対し平行に磁界測定を行う
・センサー移動距離8m
・強磁性体(鋼矢板)→測線間距離1m
・使用磁気異常物:磁 石

結 果


試験条件
・既設鋼矢板に対し垂直に磁界測定を行う
・センサー移動距離5m
・強磁性体(鋼矢板)→磁気異常物間距離0.5m
・使用磁気異常物:磁 石
・測線に対し左右に磁気異常物を設置し測定を行う
CASE2 垂直移動
TEST 3-1

結 果


試験条件
・既設鋼矢板に対し垂直に磁界測定を行う
・センサー移動距離5m
・強磁性体(鋼矢板)→磁気異常物間距離0.5m
・使用磁気異常物:磁 石
・測線に対し左右に磁気異常物を設置し測定を行う
CASE2 垂直移動
TEST 3-2

結 果



試験条件
・既設鋼矢板に対し垂直に磁界測定を行う
・センサー移動距離5m
・強磁性体(鋼矢板)→磁気異常物間距離0.5m
・使用磁気異常物:磁 石
・測線に対し左右に磁気異常物を設置し測定を行う
CASE2 垂直移動
TEST 4
結 果

