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磁気探査
​地中レーダー
​土質調査
測量・設計
漏水調査
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磁気探査

磁気探査

磁気探査とは、第2次世界大戦に投下された爆弾や砲弾など地中に埋没している不発弾の有無を調査し、工事などをおこなう際に触発による爆発事故を防止するため事前に調査するものです。

調査方法としては、爆弾や砲弾は鉄で出来ているため、その鉄の持つ磁気を検知する磁気センサーを用いて調査をおこないます。

●1. 水平探査

水平探査とは、センサーの両端につけたロープで2名の作業員が水平に吊り下げ、地表面より10cm以内を秒速1mで歩行移動させ探査を行い、磁気異常を測定する探査方法です。

この方法では、地表面下にある磁気異常物を検出することができ、不発弾の種類によって約0.5m~2.0m以内にある不発弾を探すことができます。

測線設置状況
探査をするところにメジャーなどで線を引きます。
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水平探査状況
測定記録状況
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測線の上をセンサーを持って歩きます。
探査位置と磁気異常を確認しながら記録を取ります。

●2. 経層探査

基本的には水平探査(表層探査)と同じ工法で探査をおこないます。水平探査と違う点は、水平探査は現状の地表面で探査をおこなうのに対し、経層探査は土工などの掘削に合わせて探査をおこないます。磁気探査の基準の中で一番小さな不発弾である5インチ砲弾は、地表面から0.5mまでしか反応しません。そのため、0.5mずつ掘り下げながら探査をおこなう必要があります。

測線設置状況
水平探査状況
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間縄設置状況
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掘削後に探査範囲を明示します。
探査をするところにメジャーなどで線を引きます。
測線の上でセンサーを持って歩きます。

●3. 鉛直探査

鉛直探査とは、ボーリングマシンなどを使用して筒状のケーシングを地中に埋設し、そのケーシング内に磁気センサーを挿入して探査をおこないます。

なお、掘削中に不発弾に接触しないよう下方の安全を確認するため、ボーリングマシンによる掘進とケーシング内に挿入する探査を交互に行いながら必要な深度まで掘削します。

削孔状況
深度確認状況
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鉛直探査状況
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下方の安全を確認しながら掘っていきます。
探査する深さが合ってるかチェックします。
ケーシングの中にセンサーを入れて探査します。

●4. 確認探査

確認探査とは、探査をおこなった場所で異常が検出された場合、実際に掘って確認する作業を言います。

探査記録をもとに異常点の位置出しを行い探知機を用いておこないます。

機械を用いて作業する場合は、磁気異常付近まで掘り下げその後人力により慎重に異常物の埋没深度まで掘削します。不発弾などの危険な異常物が検出された場合は、即座に発注者などに連絡し、適切な処理をおこないます。特に危険でない磁気異常物の場合は、異常物を撤去し探査を継続します。​

異常点位置出し
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探査記録をもとに異常点の位置を出します
人力掘削状況
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磁気異常点
再確認探査
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確認4.png
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掘って異常物を出します​。
異常物を確認します。
異常物除去後に他の異常が残ってないか
再度確認します。

●5. 海上探査

海上探査とは、6本のセンサーを1m間隔で木枠に取り付け、その木枠を船に吊り下げてえい航し海底面下の探査をおこないます。

なお、探査をおこなう箇所は予め図面上に測線ラインを引き、実際に探査する際にはGNSSで位置情報を確認しながら図面上の測線ラインに沿って走行します。

木枠取付
船位測定状況
探査状況
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1m間隔で木枠にセンサーを取り付けます。
センサーを吊り下げてえい航します。
GNSSで位置を確認しながら走行します。

●6. 潜水探査

潜水探査とは、海上探査をおこなった場所で異常が検出された場合に実際に掘って確認する作業で、水中での確認探査のことを言います。陸上と同様に探査記録をもとに異常点の位置出しを行いますが、船を使用するためGNSSで位置情報を確認しながら磁気異常ポイントまで移動します。

探査は探知機を用いておこない、掘削はジェッターを用いて水圧で海底をえぐるか、バキュームで吸い取るなどして掘っていきます

設標状況(異常点位置出し)
探査状況
異常物揚収状況
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おもりを付けたブイを異常点箇所に設置します。
掘削と探査を繰り返して異常物を出します。
異常物を船上に揚収して再度異常がないか確認します。
漏水調査

漏水調査及び検針・開閉栓・検針・上下水道関連調査

漏水調査とは、道路などに埋設されている水道管からの漏水を早期発見または修繕することにより、有収率の向上と漏水による二次災害を防止することを目的とした調査です。

調査方法としては、埋設管の上の路面や家に設置してある水道メーターなどの音を聞いて漏水がないか確認する方法や、消火栓にレコーダーを設置して水圧を測定する方法など、さまざまな調査方法があります。

●戸別音聴調査

戸別音聴調査とは、家や施設などに取り付けてある水道メーターや止水栓付近の流水音の有無を、音聴棒を用いて確認する調査方法です。

水道メーターが回っていないのに流水音がある場合などは漏水の可能性があるため、さらに詳細な調査をおこないます。

現地踏査
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戸別音聴状況
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事前に水道メーターや止水栓の位置を把握します
水道メーターや止水栓付近を音聴して流水音を確認します。

●路面音聴調査

路面音聴調査とは、道路上で探知機を用いて路面を音聴して流水音の有無を確認することによる調査方法です。道路に埋設されている水道管からの漏水の検知や、戸別音聴で流水音があった場合などある程度ポイントを特定する際におこないます。

現地踏査
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戸面音聴状況
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事前に水道管が埋設されているラインを把握します。
埋設管上の路面を音聴して流水音を確認します。

●確認調査

戸別音聴調査及び路面音聴調査などにより探知された漏水の可能性がある箇所を、ピンポイントで特定する作業です。

調査方法は、電動ドリル及びボーリングバーなどを使用して小口径(直径約2㎝程度)の穴を開け、埋設管近くまで音聴棒を差し込み、漏水の噴射音を確認します。

路面音聴状況
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削孔状況
音聴確認状況
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埋設管からの流水音を確認します。
流水音のあった箇所を掘削します。
削孔した穴の中に音聴棒を挿入して噴射音を確認します。
地中レーダー

地中レーダー探査システム

地中にレーダー調査とは、地上の送信アンテナから電磁波を地下に向けて連続発射し、跳ね返ってきた受信データを解析することで地下の空洞や埋設物などを非破壊的に探査するものです。

調査方法としては、調査箇所に測線などを設置してそのライン上を移動しながらデータを記録し、地下構造を直接的に把握します。(これを「プロファイル測定」といいます)。

高度成長期以降多くの社会インフラが整備されましたが、今後急速に老朽化し、事故の発生が予見されます。このため、適切な点検・現状確認を行い、その結果に基づき的確な修繕を行い、社会インフラの長寿命化を進める必要があります。地中レーダー探査はこれを実行するために必要不可欠な技術です。
地中レーダー探査とは、地上の送信アンテナから電磁波を地下に向けて連続発射し、性質の異なる境界面で反射・屈折・透過した電磁波を受信アンテナで連続受信し、そのデータを解析することで地下構造を探査する技術です。
本システムは沖縄の琉球石灰岩の空洞調査に最適であると同時に、従来の地中レーダーと比べ、アンテナの種類が豊富で汎用性が有り、安価で各種調査が可能です。

 


(使用例)
・港湾構造物・道路・公園・学校など公共施設の空洞調査
・滑走路・道路・構造物等の切断前の鉄筋・管の位置確認調査
・上下水道等の漏水による空洞調査
・遺跡などの埋蔵物調査

地中レーダーシステム.jpg
RAMAC/GPR レーダーシステム
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250MHzアンテナ

●空洞調査

空洞調査とは、地中に現存する空洞の有無を確認することで、地盤沈下や陥没などを未然に防ぐことを目的としています。

調査方法としては、地上の送信アンテナから電磁波を地下に向けて連続発射し、性質の異なる境界面で反射、屈折、透過した電磁波を地上の受信アンテナで連続受信し、そのデータを解析することで地表面下約3m以内の状態を調査します。

探査状況
空洞調査1.JPG
確認状況
空洞内部状況
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空洞調査2.jpg
設置した測線上をモニターで画像を確認しながら調査します。
空洞のおそれがある箇所を実際に掘ってカメラを挿入します。
空洞内部の状況をカメラで確認します。

画像確認

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取得した画像を確認して埋設物の位置を特定します。

●埋設物調査

基本的には空洞調査と同じ工法で探査をおこないます。空洞調査と違う点は、空洞調査は施工範囲内を面的に調査するのに対して、埋設物調査は埋設管などの対象物を横切るようにして調査をおこないます。

また、埋設管はレーダー画像がはっきり出ることが多いため、空洞調査よりも比較的確認しやすいです。(※ただし、ヒューム管など管種によっては検出できない場合もあります)

路面音聴状況
削孔状況
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埋設管からの流水音を確認します。
流水音のあった箇所を掘削します。
土質調査
標準貫入試験状況
深度確認
コア写真

​土質調査

土質調査とは、建物や構造物などを設計・施工する際にその土地の状態を明らかにするために行われる調査のことをいいます。地質を調べて、土の成分、硬度、水分量などを明らかにします。

調査方法としては、ボーリングマシンを用いて地面を掘って地質や硬度を調べる方法や、土をサンプリングして成分を調べる方法などさまざまな調査方法があります。

●ボーリング調査

ボーリング調査とは、筒状のケーシングでボーリングマシンを用いて地面を掘削し、地盤の状態を確認する調査です。(標準貫入試験、水位測定、孔内水平載荷試験など)

調査方法としては、ボーリングマシンで掘削しながら1mごとに63.5kgのハンマー(おもり)を用い76cm高さから自由落下させて30cm貫入します。何回で30cm貫入したか(N値)で地盤の固さを測定します(標準貫入試験)。また、その際に土をサンプリングして地質を確認します。

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1mごとにハンマーを落とした回数を数えます。
規定深度(支持層など)まで達していることを確認します。
必要に応じて掘削した土を全て採取します(オールコア)

●スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験とは、先端にドリル状の部品(スクリューポイント)がついた鉄の棒(ロッド)を地中にねじ込んで地盤の強度を測定する試験です。ボーリング調査と同じ用途で使用されることが多いためボーリング調査の安価な簡易版のような試験ですが、土を採取しないため土質の判定結果はあくまで推定であり、比較的軟らかく浅い深度までしか調査ができません。

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●孔内水平載荷試験(LLT方式)

孔内水平載荷試験「LLT」(Lateral Load Tester)とは、ボーリング孔内にゴムチューブを挿入して、孔壁をガスや油圧を利用して加圧膨張させます。そのときの圧力と孔内におけるチューブの膨張量の関係を求め、地盤の硬さや変形特性を調べる試験です。

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●ポータブルコーン試験

ポータブルコーン貫入試験とは、軟弱な地盤に人力でコーンを貫入させることによって、、軟弱層の地層構成や厚さ、強度、粘性土の粘着力などを調べる試験です。

●現場密度試験(砂置換法)

現場密度試験(砂置換法)とは、土の密度を現地において測定する試験で、掘り取った土の質量と掘った試験孔に充填した砂の質量から、その原位置の土の密度を調べる試験です。

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●室内試験

室内試験とは、現地でサンプリングしたの土を試験器具などを用いて、土の性質を細かく調べる試験です。一般的に物理試験といわれる土粒子の密度、土の含水比、土の粒度試験等や、力学試験といわれる土の圧密、1軸または3軸圧縮、せん断試験など、用途によってさまざまな試験方法があります。

ボーリング調査などの現場調査とこれらの室内試験をあわせることで、建物や構造物などを設計・施工する際に効果的な役割を果たします。

測量・設計

測量・設計

測量設計とは、陸上及び海上の工事などで必要な図面の作成や、施工の際に正確な距離や高さなどを測る基礎的なものです。

弊社でおこなう内容としては、土木設計、陸上の測量全般、深浅測量などをおこなっております。さらに、公共や民間問わず磁気探査の設計、支援事業、補助金の申請もおこなっております。

●陸上測量業務

陸上における測量業務とは、基準点測量、水準測量、路線測量、現況測量などさまざまな目的に合わせて多様にあります。

そのため、必要に応じてそれらに見合った測量をおこないます。

基準点測量
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水準測量
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角度と距離を求めて座標化する測量です。
高低差を観測して高さを求める測量です。

●深浅測量

深浅測量とは、河川床や海底の深さを調べる測量です。陸上と違い水面での作業となるため、主に専用の測量船を用いて観測します。

どの位置でどのくらいの深さかを高精度で求めないといけないため、水面から底までの深さ(測深)を求めると同時に、その位置もGNSSを用いてリアルタイムで収録し続けます。それにより、どの位置をいつ走行したかわかるので、測深データとの整合性を図ることができます

バーチェック状況
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船位測定状況
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測深状況
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バーチェック板(円盤)を下ろしながら補正量をチェックします。
予め決めた測線上をGNSSを用いて確認しながら航行します。
船位測定と連動しながら測深データを記録します。

●マルチビーム深浅測量

従来の深浅測量は送受波器の真下しか観測できないのに対して、マルチビーム深浅測量とは、放射状に送受信することができます。

そのため、高精度でかつ3Dでデータを取得することができます

従来の深浅測量

真下のみ観測可能。

マルチビーム深浅測量

放射状に観測可能。
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3D鳥瞰図(上空から斜めに見下ろした図)

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●土木設計業務

土木設計業務とは、道路、河川、公園、上下水道などの土木工事をおこなうための設計業務です。最近では、磁気探査の需要が増えてきているため、磁気探査の設計及び行政や民間業者に対して発注のアドバイスや積算などもおこなっております

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